「技術探険」に挑戦し続ける
原動力とは?
エキスパート
エンジニアの働き方を聞く

新卒採用 | 2009年入社

Y.Y.

ベル・データ株式会社
本社
システムエンジニア

INTERVIEW 03

社員インタビュー

BELL独自の評価基準「エキスパートエンジニア」

BELLグループでは、独自の評価制度として「プロフェッショナル職(P職)制度」を設けています。P職には「営業」「管理」そして「技術」の3つの専門職があり、P職に認定された技術者を「エキスパートエンジニア」と呼んでいます。

エキスパートエンジニアはどんな仕事をするかというと……じつに人それぞれです。所属する部署や本人の意志によって活動内容はさまざまですが、共通しているのは「技術」を探求し、常にスキルをアップデートし続けること。そして、その技術の価値を社内外に発信していく姿勢です。社内で勉強会を開催したり、テクノロジーに関するプロフェッショナル論文を執筆・発表したりするほか、お客様や外部のパートナー企業向けにセミナーを実施するエキスパートエンジニアもいます。
私の主な役割は、第1ITインフラソリューション部に所属するエンジニアとしての業務です。具体的には、お客様のオープン領域におけるシステムインテグレーションを担当しています。同時に、営業とともにお客様にシステムを提案するサポート、いわゆるプリセールスの領域でも活動しています。パブリッククラウド活用のご相談を受けてから、ヒヤリング、ご提案、構築、運用まで全方位で担当します。ほかにもユニークな仕事に取り組んでいるのですが、詳しくはまたあとでお話しますね。
ベル・データに新卒で入社して15年になり、数多くのプロジェクトを経験させていただきました。

人によってはマネジメントの道に進むタイミングかもしれませんが、私は今も現場で技術を深めることにやりがいを感じています。
チームをまとめる立場ではありませんが、現場のプレイヤーとしての経験を活かし、OJTや社内勉強会を通して後輩の成長をサポートしています。
エンジニアは年次とともにキャリアが上がり、いずれは現場を離れ、管理職に就くことが一般的な出世コースのひとつとされています。しかし、私のように、常にお客様と向き合いながらエンジニアとして仕事を続けたいと考える人もいます。BELLのプロフェッショナル職制度は、そうしたプレイヤー志向のエンジニアを正統に評価して、後押ししてくれる仕組みでもあります。

15年間 ひとりの技術者としてキャリアアップできた理由

現場が好きなのは、結局のところ、自分の性格によるものなのかもしれません。
就職先を選ぶとき、皆さん自己分析をしますよね。私は幼いころから転居と転校が多い家庭環境で育って、人と接することに楽しみを感じるタイプでした。だから新卒時には接客業を志望していました。当時、幅広い業種の面接を受けていましたが、「アパレルのショップスタッフはやりがいがありそうだな」と思ったりしていました。エンジニア職には正直、あまり興味を持っていませんでした。
ベル・データの面接で「エンジニアこそ、コミュニケーションが大切なんだよ」と言われ、すこし驚きました。当時の社是である「誠実であれ」という言葉も、自分の目指す人としての生き方と重なるような気がしました。

システム移行などのプロジェクトは半年単位で時間がかかり、システムの実装後も保守や運用があり、長い関係になります。また、システムも3年から5年で更新を迎えるケースが多く、再びお仕事で関わる可能性も高い。その現場で担当者様と接するのはエンジニアです。それなら、PCに向かってコードを書くだけの仕事ではないはず。それなら、技術者として人と関わる働き方も「あり」じゃないかと感じました。
実際、入社してから多くのお客様と接して、現場でさまざまなニーズに気づくことができました。近年、企業様はクラウドの活用を検討されることが多く、その目的やニーズは多岐にわたります。お客様の数だけある「正解」を一緒に考えていくことが私たちの仕事で、その実現のために「技術」が必要だと改めて実感しています。

最近は人工知能をはじめとした新しいテクノロジーが続々と登場していますし、プログラミング言語の習得に楽しみを感じるエンジニアもいるでしょう。それも技術者として良い生き方だと思います。私にとっては「お客様が喜んでいただくこと」が最大のやりがいで、最適解は何か?そのためにどんな技術が必要なのか?と現場でお客様と接しながら考え、自身のスキルセットを更新し続けました。結果として、社内ではユニークなエンジニアの働き方を目指すようになりました。新卒時はインフラエンジニアとして入社し、IBM i (AS400)という当社の強みである基幹系サーバーを扱いました。5年ほど在籍しスキルを身に付けた後、ルーターなどの通信機の部署に手を挙げて異動し、さらに5年後にはオープン系の部署の異動を希望しました。基幹系サーバーからさらに知識を広げて、もっと最適な提案をしたいと考えたからです。エンジニアの視点では、せっかく培った技術領域と違うジャンルに移っていくのは、もったいないと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、私自身はお客様のために守備範囲を広げたいという想いがあり、異動を認めてくれた会社に感謝しています。新卒からひとつの会社にいながら、多くの技術を使いこなし、組み合わせてお客様に提供できることに「やりがい」を感じています。私にとっては、15年在籍していても飽きることなく、絶え間ない成長の機会を与えてくれる現場。それこそが、BELLの最大の魅力だと思います。

現場密着から拡大したエンジニアの役割

エキスパートエンジニアになったことでトライできた新しい仕事をふたつ紹介します。
ひとつ目は「メンター」という役割です。メンタリングは、業務上直接の関係がない相手に対して、同じ部署の仲間や上司には遠慮してしまうような悩みや要望を、気兼ねなく相談できる仕組みです。私は現在、システム運用部署の若手社員を対象にメンターを務めています。メンタリングを進めていくなかで、エンジニアのキャリアプランについて考える機会を得ることができました。

このまま、いまの会社で勤めていていいのだろうかと悩むことは誰にでもあります。特にエンジニアの場合は、市場価値がなかなか見えにくいもの。BELLには資格取得や書籍代の補助など、手厚いエンジニアのサポートがある環境です。そのうえで一緒に立ち止まり、いまの自分の立ち位置に目を向けてみること。私自身も新卒からこの会社しか知らずに働いてきましたから、メンタリングは貴重な経験になりました。

もうひとつは「生成AI」を活用したサービス開発です。最近進化が激しいテクノロジーといえば、「セキュリティ」「クラウド」そして「AI」。CHATGPTをはじめとした生成AIはあらゆる業界で活用が広がっており、BELLの社内、社外双方へのAIの活用がエキスパートエンジニアにとってのミッションになっていました。
しかしながら、ベル・データの主力製品であるIBM iの基幹系サーバーはクローズド環境のため、システムの中にある情報資産を生成AIで活用することはいままで不可能でした。なんとかIBM iの製品をお使いのお客様が、社内で生成AIを利用できないだろうか? ということが現場の課題でした。
そこで2023年に、DX推進部が「BELL独自の基幹系サーバー向け生成AIサービス」を開発するための部署横断のプロジェクトを立ち上げました。私もこのプロジェクトに参加し、通常業務と並行しながら開発業務に取り組むこととなりました。
当時の私は、AIにほとんど触れたことがなく、まさに右も左もわからない状態でした。しかし、私がエキスパートエンジニアとして追求したいのは、まさにAIのような未知の技術です。コアメンバーは4名のエンジニア。営業などの別部署にも意見をもらいながら、総勢15名ほどの関係者が約1年間かけて、当社が長年扱ってきた「 IBM i」という汎用機と生成AIの連携が実現しました。自社サービスとしてリリースできたときは、ひとりのエンジニアとして大きな達成感がありました。

「技術探険」とは自分が生きる道のエキスパートであること

BELLグループは「技術探険と共創で社会に安心を届ける」というパーパスを掲げています。「技術探険」の意味はひとつではなく、当社のあらゆる職種のメンバーがそれぞれ考え、仕事の中で体現しているものです。私にとって、技術探険を一言でいえば「学び続け、最適解を追求する」姿勢です。現在はオープン系のAIサービスの開発に関わるようになりましたが、その原点は入社時に触れたIBM iの汎用機。必要な技術を学習してつなぎあわせ、キャリアをつくってきました。その原動力はシンプルに「お客様に喜んでほしい」から。案件の規模の大小はあまり関係なく、新たな気づきや経験を得られる場に身を置いて、自分をブラッシュアップし、お客様に価値を提供していく姿勢です。

エンジニアとしてどんな会社を選ぶべきか、悩んでいる人も多いと思います。私はエンジニアとして長く働くためには、自身の将来や興味を具体的に持つことが大切だと思います。それを体現するために活用できる制度やバックアップの仕組みがBELLにはあります。プロフェッショナル制度もそのひとつですね。

奥深い技術をつきつめていくエンジニアもいれば、マネージャーを目指すエンジニアもいる。私のようにスキル領域を広げていくエンジニアも。どんな技術者も尊重し、給与の面でも評価しながら人財を活かしてきたのがBELLらしさであり、会社としての成長の理由でもあると思います。私たちの仲間になってくれた方々も、自分の「技術探険」がきっと見つかると思います。

キャリアパス

  1. 2009年4月 ~
    2017年9月

    サービス本部 東日本システム部
    AS/400の導入、保守に従事。インフラの基礎を学ぶ。

  2. 2017年10月 ~
    2020年9月

    東日本サービス統括部 ネットワーク&セキュリティー推進部
    ネットワーク/セキュリティ製品の技術提案、導入、保守を担当。
    自社セキュリティ機器マネージドサービスの立ち上げにも参画。

  3. 2020年10月 ~
    2021年9月

    東日本サービス・デリバリー ネットワーク部門
    ネットワークおよびセキュリティ製品の技術提案、導入、保守を担当。
    営業と連携し、提案段階から技術支援を実施。技術視点を持ったビジネス支援を意識。

  4. 2021年10月 ~
    2024年9月

    東日本サービス・デリバリー 第2インフラストラクチャー・サービス部門
    IAサーバやクラウドの技術提案、導入、保守に加え、AIプロダクト開発にも関与。
    インフラ×クラウド×AIの掛け合わせで、自分の技術領域を拡大。

  5. 2024年10月 ~
    現在

    ITインフラソリューション統括部 第1ITインフラソリューション部
    マルチクラウドを含む幅広いITインフラを扱いながら、技術提案、導入、保守まで一貫して対応する。

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メッセージ

「好き」や「得意」を追求できる場所。BELL には、挑戦を楽しむエンジニアと、それを後押しする環境があります。自分だけの“技術探険”を一緒に見つけませんか?

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