防災備蓄品のローリングストック
備蓄最適化のための6層モデル(備蓄管理基盤)
ベル・データは、置き去りにされる人たちを救うために、また備蓄を最適に管理するための指針として、「備蓄最適化6階層モデル」を提唱します。
モデルはLevel0~Level5までの6階層から成り立ち、Level5「組織を超えた発注最適化」を理想とした備蓄管理の最適化を推進するための指針となります。
- Level5
- 組織を超えた発注最適化
- Level4
- 全社での発注最適化(ローリングストック)
- Level3
- 人口動態を考慮した備蓄
- Level2
- 各拠点在庫の一元管理(入出庫プロセスの整備)
- Level1
- どこに何があるか、正確にはすぐに掴めない(棚卸しの都度、情報を修正)
- Level0
- 感覚的な調達と廃棄管理
備蓄食に関する20%問題とは?
阪神・淡路大震災や東日本大震災の経験を踏まえ、国や地方自治体では、3日間の備蓄を法令や条例等で定めたり、施行され始めています。
これにより、ほとんどの自治体や半数以上の民間企業で災害備蓄を進めていますが、備蓄される食糧は、乾パンやクラッカー、アルファ化米、カップ麺等、昔から変わりが無い物です。
そして、それら備蓄食を食べられない人たちの存在は、ほとんど考慮されていません。
災害時に、備蓄食という観点から
置き去りにされる20%の人たち
ベル・データはこれを
「備蓄食に関する20%問題」
と提唱し、問題提起します。
中部圏の20%問題
ベル・データが行った中部圏における人口動態の調査で、高齢者や幼児、持病を持った方、特定の宗教の方など、食事に制限のある人々が対象地域の総人口に対し20%程存在すると推計されます。
私たちは人口動態を意識し、どのような備蓄食が必要なのか考えたうえで、備蓄を進めていくことが重要であると考えます。
食事制限 のある方 |
中部圏内 | 愛知県 | 長野県 | 岐阜県 | 静岡県 | 三重県 |
---|---|---|---|---|---|---|
傷病人 | 764,200 | 340,800 | 86,800 | 98,600 | 154,100 | 83,900 |
食物アレルギー患者 | 1,731,445 | 767,910 | 208,536 | 203,147 | 372,040 | 179,812 |
高齢者 | 735,994 | 254,754 | 127,885 | 95,192 | 171,618 | 86,545 |
幼少児 | 663,198 | 320,352 | 75,879 | 75,012 | 137,480 | 54,475 |
特定宗教信者 | 39,477 | 23,088 | 2,509 | 3,238 | 6,895 | 3,747 |
要配慮人口 | 3,540,883 | 1,536,214 | 452,448 | 427,670 | 757,920 | 367,631 |
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※傷病人、食物アレルギー、高齢者、幼少児の重複を10%と仮定
要制限・配慮人口 3,540,883 /
中部地方人口総数 17,050,671
20.6%
ローリングストック
早わかり
1集中購買の業務展開イメージ


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2備蓄最適化シミュレーション


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3ローリングストック打ち手マップ

防災備蓄プラットフォーム
ベル・データでは、人口動態や20%の災害弱者を考慮した「備蓄シミュレーション」を始め、備蓄品の管理・活用、防災データの連携などの機能を備えた新しい防災・備蓄システム「防災備蓄プラットフォーム」を開発いたしました。
今後、協力自治体・民間企業による実証実験を行い、日本全国の自治体や地域団体、民間企業、個人の利用を促進していきます。
